営業許可をとるまで③

見積もりが届くと、やはりトイレに手洗いをつける水回りの工事が1番費用がかかっていました。
こればかりは私の一存では決められないので夫に相談。ダメと言われたら諦めるしかないなと思っていました。

夫もしばらく考えていましたが、「今しかできないことだから、思い切ってやってみたら。」と背中を押してくれました。
今までの私のがんばりを認めてくれた瞬間でもあり、この時の夫には本当に感謝をしています。

そして工事の打ち合わせがはじまりました。

許可の条件である「床と壁を水拭きできる素材にすること」は、既存の床は板張りだったので、その上に洗面所やトイレの床に貼るような防水のクロスを貼り、既存の木の壁には防火のキッチンパネルを貼り付けることにしました。

そして「トイレに手洗いをつける」は最近のマンションなどトイレ内によくある小さな手洗いを付けることに。

※手洗いのサイズも規定があり、今回は営業の規模が小さいことと二度洗いを徹底するということで許可をいただきました。

そして「厨房部分とトイレの間にもう1つ扉をつける」という条件は、工事的には簡単なことなのですが、スペースの問題があり、実は最後まで頭を悩ませていた部分でもありました。

もう1つ扉をつける、、というと意味がわからない方もいるかと思うのですが、トイレと厨房が扉1枚隔てるだけではダメで、狭くてもいいので中間に部屋を作らなくてはいけないのです。
つまり2枚の扉をもうけることでトイレの菌をシャットアウトさせる必要があるのです。

この部屋の場合、もう1枚扉をつけることはできても、その扉が邪魔をして、実際に人が扉を開閉して通ることができるスペースを確保することができなかったのです。
ここの部分は保健所ともいろいろお話をさせていただきました。
ロールスクリーン、アコーディオンカーテン、ウエスタン扉、などなど、
いろいろアイデアを出しましたがどれも却下でした。
「耐久性のあるもので、隙間のない扉でお願いします」とのことでした。

そして工事の大工さんに相談。
「クローゼットのように折れ戸がいいとは思うけど、オーダーになるから高くなるよ」とのこと。

うーん、悩む。。
でもオーダーメイドの扉を作るほどの予算はなかったので、
安く済ませる方法が他にないか考えてもらいました。

大工さん「それならトイレっぽくはないけれど、観音開きの扉はどう?それなら安くできるよ!」

私「なるほどー!それでいきましょう!」

というわけで、もう一枚の扉は観音開きに決定しました。トイレというより戸棚みたいな感じですが、許可のためなら仕方ありません。

そしていよいよ工事がはじまったのです。

営業許可をとるまで④に続く
長々とすみません_φ(・_・






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